実務補習最終日を終えた感想【中小企業診断士】

実務補習5日間コースが終了しました。

1日目と2日目は17時解散、20時解散と余裕がありましたが、
3日目から5日目まではかなりタイトで、23時に解散して夜中も自宅で作業をすることとなりました。
睡眠時間を削りながら報告書を仕上げていったので、なかなかしんどかったです。


今回は、実務補習の感想と反省点についてまとめておきたいと思います。

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実務補習は、中小企業診断士試験に合格した人が受けられる研修のようなものです。
全部で15日間実務補習を受けるか、実務経験をすると、中小企業診断士の免許登録をすることができます。
免許がなければ、中小企業診断士を名乗ることができないので、
試験に合格したほとんどの人が実務補習を受けていることになっています。

1日目、2日目の感想も過去にまとめています。
syu-tarou.hateblo.jp
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実務補習の 感想

結論、やってみて良かったと思います。

他業種で働く人達と一緒に作業を行うので、様々な気付きがありました。
班に一人、現役の中小企業診断士が指導員として指導してくれるようになっていて、
どんな仕事をしているのか、生の声が聞けたことも大きな収穫でした。

そして何より学ぶことが多かったです。
資格があっても仕事ができるわけでは無い、と言われるのも当然だなと感じた5日間でした。

実務補習の反省点

  • スケジュール管理が不十分だった

冒頭で述べた通り、3日目から5日目がかなりタイトでした。

指導員の方も、基本的にヒントを与えてくれたり、軌道修正をしてくれましたが、スケジュール管理はほとんど班員に任されていました。

いつまでに、何をやっておくかが明確でなかったので、
どんどん後ずれしてしまい、4日目の夜はまさに崖っぷち状態でした。

5日目の午前中には、会社の社長に対して企業診断書の報告会があります。

4日目の17時ごろにやっと全員分の原稿が揃って、文書ファイルを統合して、校正して、と、
全て終わったのは夜の23時半ごろでした。

報告会では、一人10分ほどプレゼンさせてもらえますが、
診断書の作成に時間がかかりすぎて、プレゼンの原稿も考える時間がほとんど作れませんでした。


普段仕事をするうえで、簡単な作業では使っていましたが、
ビジネススキルと言えるほど使いこなせていなかったことを実感しました。

wordは、全部で60ページほど作成しましたが、
目次の作り方、見出しの作り方、校正の仕方など、知らないことが多く、他のメンバーに助けてもらうことが多かったです。

excelは、会社の財務資料の分析、グラフの見せ方、作業スピード。
パワポはプレゼン資料の作り方など。

至らないところが多く、力不足を改めて感じました。


今後について

中小企業診断士の免許を取得するには、
あと10日間の実務補習か、実務を行わないといけません。

実務補習はとても勉強になりますが、5日間で5万円の費用がかかります。
10日間で10万円かかってしまうので、少し考えてみようかなと思います。

実務補習を受けない場合は、10日間の実務を行う必要がありますが、
知っている会社の社長にお願いすればどうにでもなりそうなので、選択肢としては個人的に実務をこなすのもアリかなと考えています。


実務補習に疲弊【中小企業診断士】

会議を行っていて、あれ?今は一体なんの話をしてるんだ?

 

っていう風になることがありませんか?

 

私が今絶賛その状態になってしまっています。

 

 

先週の金曜日から実務補習に参加していて、自分を含めた6人で作業をしているのですが、報告書の途中経過を指導員に見てもらい、いくつか指摘をいただきました。

 

A社の現状

現状の根本的原因

将来の方向性

経営課題

 

という、報告書の構想となる箇所を確認してもらい、

 

 

今のA社が直面している現状の問題点について、「根本的な原因」はもっと違うところにある。と言われました。

 

報告書の方向性が決まる部分となるので、仕事終わりにチャットで会議をした結果、

 

意見はたくさんでましたが、どれもピンとこず、結局決まらずに終わってしまいました。

 

 

 

自分の考えがあっているのか、

社長に提案が響くのか、

 

不安が募ります。

 

仕事が終わり、帰ってきてからも頭を悩ます作業を行うので、ヘトヘトになります。

 

能力が欲しい、、、(*_*)

 

 

 

実務補習2日目を終えて、学んだ事【中小企業診断士】

実務補習2日目が終わりました。

残りはあと13日、14日、15日の3日間。
少し不安なことがあったので、先ほどまでグループでZOOM会議をしていました。

いや~疲れました。。



忘れないように、2日目の内容をまとめておきます。

1日目の内容は先日投稿したものがあります。
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◆2日目で話し合う内容◆
・SWOT分析の深堀
・企業の現状認識(問題点)
・問題点を生んでしまった根本原因
・将来会社が目指す方向性
・経営課題(何に取り組んでいくのか)
・経営改善の提言


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学んだ事

現状になぜ?を繰り返し深堀をすると課題が浮き彫りになる

A社は社長の右腕といえる、優秀な役員が現場を取り仕切っていました。

優秀な役員はA社の強みとして考えていました。

指導員から、
「何故優秀な役員はA社にいるの?この強みについてなぜ?を繰り返して深堀してみて」
と言われました。

優秀な役員がA社にいる理由
➤給料が高い
➤社長の理念に共感
➤やりがいがある

と、意見が続々と出てきて、給料が高い理由についても深堀していきました。

給料が高い理由
➤A社粗利が高いから高い給料が払える
➤貢献度が高い
➤いないと困る


ここまで意見が出てきて、「あれ?この人が他社に引き抜かれたら大変じゃない?」と気づき、
A社の経営課題の一つに、「人材育成」ということが挙がってきました。


既に分かっている会社の特徴について、
その現状を作り出している要因を探っていくことで、これから取り組むべき課題が見えてくることがわかりました。

短期的目線と長期的目線で提言する

A社はコロナ禍で売り上げが急減しており、新事業も思うように成果が上がっていない状況でした。
今期は大きな赤字となりそうなので、このままではいけない、何とかしたいと考えています。


今、何とかしたいと考えている会社に対して、3年後に○○をしましょう!と言っても社長の心に響きません。

すぐに取り掛かれる短期的な実現可能性の高いアクションプランと、
長期的に成果が出てくるアクションプランとに分けて提案することが大切
だと教えていただきました。


現時点であまり良い案は浮かんでいませんが。。。

掴みが大切

診断報告書は全60ページほど作る予定ですが、
最初の掴みで、社長を引き込むことができればいいのですが、
掴みが悪ければ、報告会が地獄の空気になるそうです。


掴みの良しあしは、現状分析で浮彫になった問題点と、提案の方向性が社長の思いに沿ったものか。
が大事になります。

グループの6名がそれぞれバラバラな提案をするのではなく、
一貫性のある提案をしないといけません。

また、グループのメンバーは業界のことに精通しているわけではないので、
とんちんかんな提案をしないようにしないといけません。


どんな提案をするか、みんなで話し合いながら進めているので、
色んな考え方が学べ、とても有意義だと感じています。




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実務補習1日目【中小企業診断士】

中小企業診断士実務補習が本日から始まりました。


先ほど持ち帰った宿題が終わり、脱力しているところです。
かなり疲れましたが、1日楽しかったですね。

備忘録も兼ねて、1日目のスケジュールと今後の流れを整理しておきます。

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実務補習1日目のスケジュール

◆1日目のスケジュール◆
8時40分 会場到着
9時    指導員から開講挨拶
9時半   自己紹介
10時   SWOT分析
11時   社長への質問項目の擦り合わせ
12時   休憩
13時   出発
14時   会社到着・ヒアリング
16時半  会場へ戻りヒアリング内容の振り返り
20時   解散



午後14時から社長へのヒアリングを行う為、午前中にSWOT分析(会社の強みや弱みの分析)や、ヒアリング項目のすり合わせをしました。
実務補習前に配布されていた会社概要をもとに各自が考えておいたものを、ホワイトボードに書き込んでいき、意見を出し合うような形で議論を行います。


この段階で、グループ内で担当分けを行いました。
経営戦略(班長)、営業・販売、仕入・商品、人事・組織、新規事業、財務会計の計6つの担当があります。
分けられた担当分野ごとにヒアリング項目を考え、10~30の質問リストを作りました。

14時から、社長・部長に対して順番に質問していきますが、一人当たりの持ち時間は10分と少なく、
聞きたいことがうまく聞けませんでした。

私は30個質問を用意していましたが、10個程度しか聞けませんでした。

また、時間がないことに焦ってしまい、社長の話の深堀ができなかったかな、と思います。


ヒアリングが終わった後は会場に戻り、グループで気づきを共有します。


そこで業務の流れを確認し、SWOTを改めて出しなおしました。
ある程度意見が出終わったのが20時で、そのまま解散しました。

実務補習に名刺は必要?

実務補習用の名刺は作らなくて良いです。
グループのメンバーと指導員と本業で使っている名刺を交換しましたが、
診断企業へは名刺を交付してはいけないルールということでした。

準備した方がよいもの

dropboxとSlackはアカウントを取得しておいた方が良いです。

グループでファイルを共有する為に使う為、
実務補習が始まってすぐに、アカウント取得の指示がありました。


初日から最終日までのスケジュール

2日目 ヒアリング項目をまとめ、提案の方向性をまとめる。
3日目 診断報告書の第一稿を作成
4日目 診断報告書完成、プレゼンの練習
5日目 発表

診断報告書は各担当ごとに作成し、一人当たり10ページほどのボリュームのものを作成するようです。

感想

初日を終えて、一番感じたのは「楽しい」ということ。
私の場合は、指導員とグループのメンバーが優しかったことがラッキーでした。

私が1番年少でしたが、平等に意見交換をしてくださいました。


楽しいですが、提案の方向性がまだ全く見えていないので、良いものが作れるかかなり不安があります。


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明日も頑張ります!


中小企業診断士の実務補習に向けて(準備編)

診断士協会から、メールで実務補習の案内がありました。

今回は、中小企業診断士の実務補習の事前準備について、ご紹介します。
中小企業診断士に興味がある方、経営コンサルタントに興味がある方の参考になればと思います。

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経営診断の事前準備

中小企業診断士の実務補習当日までに、
・診断企業の現状把握
・SWOT分析
・財務分析
・課題(仮説)を立てる

という準備を行います。
実務補習の1日目から診断企業の社長に対してヒアリングを行うので、
前もって準備しておきなさい。ということです。

実際の経営診断でも、最初の面談でのヒアリングがフィードバックの良否を左右しますので、
最初の面談時には、診断企業の概要を頭に入れて、質問事項をまとめたうえでヒアリングを行います。



メールで送られてきた資料

  • 決算書3期分
  • 企業のパンフレット
  • 参考資料


上記の資料とともに、政府統計をもとに診断企業の分析を行います。

使用する政府統計はこちらです。
www.e-stat.go.jp


診断企業の現状把握

パンフレット、ホームページを参考にして、事業内容を把握します。

パンフレットやホームページで分かる内容は、
業種、顧客層、事業の特徴、会社の強み、等です。

何の仕事をしていて、誰に対して、どんなサービスを、どうやって提供しているのか。
という風に、5W1Hの考え方でわかる範囲で事業の把握をしていきます。


インターネットで何でも調べられる時代ですね...!

SWOT分析

SWOT分析とは、企業の内部環境と外部環境を分析し、企業の経営課題を明確化するためのフレームワークです。

  • Strength強み・・・企業が有している優位性が何か(内部環境)
  • Weakness弱み・・・改善すべきところ(内部環境)
  • Opportunity機会・・・事業のチャンスとなりうる環境(外部環境)
  • Threat脅威・・・事業のピンチになりうる環境(外部環境)


パンフレットやホームページだけでは完全なものは作れませんでしたが、
自分なりに「機会」や「脅威」を洗い出してみることで、
診断企業が目指していく方向性が出てきます。

私はこの作業を行っているときに、いくつか疑問が出てきたので質問リストにまとめていきました。

財務分析

与えられた決算書をもとに、財務分析を行います。
決算書は、企業の成績表のようなもので、売上高や、営業利益、自己資本などの情報が分かる資料です。

私が調べたことは、

診断企業が、同業界の企業と比べてどうなっているか、
ということを調べました。

同業界の情報は、上述した政府統計を利用して調べます。


例えば、
「売上高に対して利益率が悪い」とか、「売上債権の回転率が悪い」「自己資本比率が悪い」など。
財務の状況から、その会社の強いところ、弱いところが分かってきます。

財務分析を行い、企業診断の切り口を見つけていくイメージです。


課題の仮説を立てる

SWOT分析・財務分析を行ったら、企業の課題は何か検討します。

例えば、
売上構成が大口取引先に偏っている⇒販路拡大に向けた対策が必要

利益率が低く財務が痛んできている⇒付加価値向上に向けた対策が必要

新規事業が軌道に乗らない⇒マーケティングの対策が必要

などです。

出てきた課題について、実際に社長はどう捉えているのかを、
実務補習の1日目に質問してぶつけていく流れになります。


そこで具体的な質問を行うことで、立てた仮説が正しいか正しくないかを検証します。



実務補習は、6人のグループで協力しながら行うので、
課題の具体的なアクションプランについては、意見を出し合いながら考えていくようになると思います。

まとめ

インターネットを駆使して、企業の情報収集を行っていますが、
正直思っていたより大変です。。。

しっかり腰を据えて取り組まないといけないな、と改めて思いました。


今週の金曜日から実務補習が始まるので、念入りに準備してから臨みたいと思います!


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中小企業診断士の実務補習に向けて

遂に中小企業診断士実務補習のテキストが来ました!

 

中小企業診断士の2次試験合格から3週間ほど経ちますが、

 

 中小企業診断士の免許を取得する為には、

1次試験⇒2次試験筆記⇒2次試験口述に合格した後に、実務補習か実務従事を行うことが必要となります。

 

実務補習では、現役の中小企業診断士の方が指導員となり、合格者数名のグループで実際に企業に対してコンサルティングを行います。

 

社長に対して事業に関するヒアリングを行い、自分が担当する分野(IT,新規事業、組織管理等)に関するレポートをまとめていき、最終日に社長に対して提案する。という内容だそうです。

 

届いたテキストがこちらです。 

 

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テキストには、実務補習の心構えから、実践的な経営診断のプロセスまで記載してあり、結構なボリュームでした。

 

週末に読まないと…(;_;)

 

今年の1月初めに合格証書が届いてから、中小企業診断士試験に合格した!という実感が無かったのですが、こうやって研修のようなものに参加できると合格したことを実感できますね。

 

 

今回の実務補習は、2月5日、6日、13日、14日、15日の計5日間で行われます。そのうち平日が2日もあるので、先週既に会社に有給申請を行ってきました。上司にも中小企業診断士合格の旨を伝えていたので、快く承諾してくれました!

 

実務補習もですが、仕事も頑張らないといけないですね...!

 

 

 

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「推し、燃ゆ」を読んだ感想

芥川賞受賞の会見を見て、受賞者がまだ女子大生だということでした。
タイトルも特徴的で、どんな本なのか気になり購入しました。




主人公がアイドルグループ「まざま座」のメンバー、上田真幸くんを推している。
冒頭、推しが暴行事件を起こして炎上してしまうところから始まりました。


主人公は普段から、人と同じように生活することがうまくできない。
集中力がないというか、読んでいると主人公の不安定さに不安を感じます。


はっきりとは記載がないですが、おそらく発達障害だと思われる。


勉強も、日常生活も、アルバイトもうまく出来ないが、
推しを解釈することで生きていることを感じられるという。


主人公は推しに関するブログを書いていて、すごい熱量と文章力で人気ブログとなっています。


勉強ができないのに文章はそんなにうまく書けるなんて、、、
そんなことあるの?と個人的には思いましたが、

主人公の家族や、周りの人たちも、勉強ができないのは頑張りが足りないからだ。
と感じている様子。


「推し、燃ゆ」は、アイドルオタクと発達障害という、自分の知らないことに関する小説でしたので、
共感できない部分が多い反面、思うことも多かったです。


発達障害の人は見た目も、話し方も他の人と変わらないので、
理解が得られにくいのだと思いました。


そもそも発達障害って、生まれつきなのか?
と思って調べました。

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。
得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困難が発生します。発達障害は外見からは分かりにくく、その症状や困りごとは十人十色です。

そのため、発達障害の特性を「自分勝手」「わがまま」「困った子」などと捉えられ、「怠けている」「親の育て方が悪い」などと批判されることも少なくありません。

しかし、特性ゆえの困難さは、環境を調整し、特性に合った学びの機会を用意することで、軽減されると言われています。お子さまと周囲の人がその子の個性・能力・希望など理解した上で、その子に合ったサポートをしていくことが大切です。
発達障害とは?種類・症状・進路・発達支援の重要性について|LITALICOジュニア|発達障害・学習障害の子供向け発達支援・幼児教室|療育ご検討の方にも


小説の中でも、学校の先生や、家族から、「もっと頑張れ」というようなことを言われています。


また、発達障害を持つ主人公の心理描写がこれでもか!というくらい書かれています。


芥川賞作家の小説なので、文学的で読みにくいのかな、と思っていましたが、
平易な文章で読みやすかったです。

電子書籍で読んだので、何ページくらいなのか分かりませんが、
2時間程度で読み終わったと思います。


すぐに読み終わってしまったので、もうちょっと分量ある方が個人的には好きかな、と思いました。