中小企業診断士の実務補習に向けて(準備編)

診断士協会から、メールで実務補習の案内がありました。

今回は、中小企業診断士の実務補習の事前準備について、ご紹介します。
中小企業診断士に興味がある方、経営コンサルタントに興味がある方の参考になればと思います。

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経営診断の事前準備

中小企業診断士の実務補習当日までに、
・診断企業の現状把握
・SWOT分析
・財務分析
・課題(仮説)を立てる

という準備を行います。
実務補習の1日目から診断企業の社長に対してヒアリングを行うので、
前もって準備しておきなさい。ということです。

実際の経営診断でも、最初の面談でのヒアリングがフィードバックの良否を左右しますので、
最初の面談時には、診断企業の概要を頭に入れて、質問事項をまとめたうえでヒアリングを行います。



メールで送られてきた資料

  • 決算書3期分
  • 企業のパンフレット
  • 参考資料


上記の資料とともに、政府統計をもとに診断企業の分析を行います。

使用する政府統計はこちらです。
www.e-stat.go.jp


診断企業の現状把握

パンフレット、ホームページを参考にして、事業内容を把握します。

パンフレットやホームページで分かる内容は、
業種、顧客層、事業の特徴、会社の強み、等です。

何の仕事をしていて、誰に対して、どんなサービスを、どうやって提供しているのか。
という風に、5W1Hの考え方でわかる範囲で事業の把握をしていきます。


インターネットで何でも調べられる時代ですね...!

SWOT分析

SWOT分析とは、企業の内部環境と外部環境を分析し、企業の経営課題を明確化するためのフレームワークです。

  • Strength強み・・・企業が有している優位性が何か(内部環境)
  • Weakness弱み・・・改善すべきところ(内部環境)
  • Opportunity機会・・・事業のチャンスとなりうる環境(外部環境)
  • Threat脅威・・・事業のピンチになりうる環境(外部環境)


パンフレットやホームページだけでは完全なものは作れませんでしたが、
自分なりに「機会」や「脅威」を洗い出してみることで、
診断企業が目指していく方向性が出てきます。

私はこの作業を行っているときに、いくつか疑問が出てきたので質問リストにまとめていきました。

財務分析

与えられた決算書をもとに、財務分析を行います。
決算書は、企業の成績表のようなもので、売上高や、営業利益、自己資本などの情報が分かる資料です。

私が調べたことは、

診断企業が、同業界の企業と比べてどうなっているか、
ということを調べました。

同業界の情報は、上述した政府統計を利用して調べます。


例えば、
「売上高に対して利益率が悪い」とか、「売上債権の回転率が悪い」「自己資本比率が悪い」など。
財務の状況から、その会社の強いところ、弱いところが分かってきます。

財務分析を行い、企業診断の切り口を見つけていくイメージです。


課題の仮説を立てる

SWOT分析・財務分析を行ったら、企業の課題は何か検討します。

例えば、
売上構成が大口取引先に偏っている⇒販路拡大に向けた対策が必要

利益率が低く財務が痛んできている⇒付加価値向上に向けた対策が必要

新規事業が軌道に乗らない⇒マーケティングの対策が必要

などです。

出てきた課題について、実際に社長はどう捉えているのかを、
実務補習の1日目に質問してぶつけていく流れになります。


そこで具体的な質問を行うことで、立てた仮説が正しいか正しくないかを検証します。



実務補習は、6人のグループで協力しながら行うので、
課題の具体的なアクションプランについては、意見を出し合いながら考えていくようになると思います。

まとめ

インターネットを駆使して、企業の情報収集を行っていますが、
正直思っていたより大変です。。。

しっかり腰を据えて取り組まないといけないな、と改めて思いました。


今週の金曜日から実務補習が始まるので、念入りに準備してから臨みたいと思います!


syu-tarou.hateblo.jp