「推し、燃ゆ」を読んだ感想

芥川賞受賞の会見を見て、受賞者がまだ女子大生だということでした。
タイトルも特徴的で、どんな本なのか気になり購入しました。




主人公がアイドルグループ「まざま座」のメンバー、上田真幸くんを推している。
冒頭、推しが暴行事件を起こして炎上してしまうところから始まりました。


主人公は普段から、人と同じように生活することがうまくできない。
集中力がないというか、読んでいると主人公の不安定さに不安を感じます。


はっきりとは記載がないですが、おそらく発達障害だと思われる。


勉強も、日常生活も、アルバイトもうまく出来ないが、
推しを解釈することで生きていることを感じられるという。


主人公は推しに関するブログを書いていて、すごい熱量と文章力で人気ブログとなっています。


勉強ができないのに文章はそんなにうまく書けるなんて、、、
そんなことあるの?と個人的には思いましたが、

主人公の家族や、周りの人たちも、勉強ができないのは頑張りが足りないからだ。
と感じている様子。


「推し、燃ゆ」は、アイドルオタクと発達障害という、自分の知らないことに関する小説でしたので、
共感できない部分が多い反面、思うことも多かったです。


発達障害の人は見た目も、話し方も他の人と変わらないので、
理解が得られにくいのだと思いました。


そもそも発達障害って、生まれつきなのか?
と思って調べました。

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。
得意・不得意の特性と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わりのミスマッチから、社会生活に困難が発生します。発達障害は外見からは分かりにくく、その症状や困りごとは十人十色です。

そのため、発達障害の特性を「自分勝手」「わがまま」「困った子」などと捉えられ、「怠けている」「親の育て方が悪い」などと批判されることも少なくありません。

しかし、特性ゆえの困難さは、環境を調整し、特性に合った学びの機会を用意することで、軽減されると言われています。お子さまと周囲の人がその子の個性・能力・希望など理解した上で、その子に合ったサポートをしていくことが大切です。
発達障害とは?種類・症状・進路・発達支援の重要性について|LITALICOジュニア|発達障害・学習障害の子供向け発達支援・幼児教室|療育ご検討の方にも


小説の中でも、学校の先生や、家族から、「もっと頑張れ」というようなことを言われています。


また、発達障害を持つ主人公の心理描写がこれでもか!というくらい書かれています。


芥川賞作家の小説なので、文学的で読みにくいのかな、と思っていましたが、
平易な文章で読みやすかったです。

電子書籍で読んだので、何ページくらいなのか分かりませんが、
2時間程度で読み終わったと思います。


すぐに読み終わってしまったので、もうちょっと分量ある方が個人的には好きかな、と思いました。