銀行業務でつらいことを4つあげてみました。

マイナス金利の中で、銀行の収益性が厳しくなっています。

特に地銀の収益率低下が顕著で、

このままのビジネスモデルでは立ち行かなくなるだろう、と
偉い人たちも言っているようです。

地銀再編、と菅首相も言っているように、
これから銀行業界は大きく変わっていく流れにあるようです。


私は銀行勤めですが、友人からは、「銀行ってつらいんでしょ。」と
聞かれることがとても多いです。

ネット上でも、「銀行はやめておけ。」と書かれていることが多いように感じます。


そこで今日は、(私的)銀行業務でつらいことを紹介しようと思います。

つらいこと

以前、銀行の業務についてご紹介したので、
本日は具体的に銀行業務の何がつらいのか、お話ししたいと思います。

以前の投稿も良ければご覧ください。
syu-tarou.hateblo.jp


終わらないノルマ

銀行では、融資、投資信託、保険やクレジットカード等のさまざまなノルマが割り当てられます。


また、銀行がその時に推しているサービスなんかのノルマもあるので、外回りには「何でも良いから成果をとってくる」という雰囲気があります。

また、近年の働き方改革により、時間外労働の削減も支店目標があり、成果無く残業していると白い目で見られます。

また、自分のノルマを達成しても、支店全体が目標に到達していなければ、再度ノルマを振られてしまいます。

そして、半期毎にノルマはリセットされるので、一年中どうやって自分のノルマを達成するか、というプレッシャーの中で仕事をしています。


取引先と銀行と板挟みになる

外回りの係にと、法人の取引先を担当するようになります。

毎月厳しい資金繰りをしている会社にとって、融資の可否は経営に直結してきます。

取引先への支払いや、人件費、手形の決済等、日々お金を回していく中で、銀行の融資が通らないと資金ショートしてしまう可能性があります。

担当する会社の社長から融資の申込みをされ、支店の判断で断る時はとても辛いです。

また、月末ギリギリで融資の申込みをされ、間に合わないと手形の不渡りが出るから何とかしてくれ。と頼まれることもあります。

融資には審査があり、審査部署へ稟議を上げますから、時間がかかります。
社長から融資の催促があり、審査部へお願いし突き返され、期日が迫り、と正に板挟みになる
ことがあります。

個人的にはこれが一番きついですね。
最終的には何とかなりますが、時間に追われるのが精神的に来ます。

覚えることが多い

銀行は事務が細かく、覚えることが多いです。


銀行ではお金を扱いますので、お客さまも銀行員を見る目は厳しいです。

お金がからむと人は変わるので。

例えばローンでいうと、十数個あるローンの商品を一つ一つ覚え、
商品の特徴、借入限度や資金使途、返済方法や申込可能な年齢、申込みに必要な資料と資料の要件等々、
事細かく規定を読み込んでいかなければいけません。

それが、保険や投資信託、融資、預金。
貸金庫やインターネットバンキング、クレジットカード等、
業務によって、細かく規定が作られているので、それに則って仕事をする為、
覚えることが自然と多くなります。



また、犯収法や、保険業法金融商品取引法等、様々な法律に加え、
保険や投信、融資知識等、とにかく覚えることが多くて、一年目の頃は苦労しました。

定期的な転勤

銀行員は3年〜5年で転勤します。総合職であれば全国どこに行ってもおかしくないので、家を買ったり、子供の学校だったり、計画を立てにくいところがあります。

そろそろ引っ越したいなー。と思っても、転勤で遠くに行くかもしれない可能性があると、なかなか踏み切れませんよね。

また、仕事に慣れても、転勤してしまえばまたイチから仕事を覚えて人間関係をやり直さなければいけません。

数年ごとにどこに転勤になるか分からないのは、
銀行員の宿命といえるかもしれません。

一応、あちこちに転勤しないようなコースもありますが、
そうすることでキャリアが限定され、給料も少なくなってしまいますので、

実際に転勤しないコースを選ぶ人は少数派のように感じます。

まとめ

私が思うつらいことは以上の4つとなります。


思ったより数が出なかったですね。

ノルマのプレッシャーも、昔に比べるとかなりマシになっているようです。
(私の銀行だけかもしれませんが。)



つらいこともありますが、
反対に、銀行に入ってよかったこともありますし、
私は新卒で銀行を選んで後悔はしていないです。
(過去に戻っても銀行を選ぶかは置いておいて)


よかったことについては、また追々まとめていこうと思います。



お読みいただきありがとうございました。