逆境に立ち向かう物語『左遷社員池田リーダーになる: 昨日の会社、今日の仕事、明日の自分』

kindle unlimitedのおススメにあがってきた、
『左遷社員池田リーダーになる: 昨日の会社、今日の仕事、明日の自分』

という本を読みました。

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内容紹介
ビジネス界が大絶賛!
ストーリーを通して「会社とリーダーの成長」を体感できる痛快な仕事ドラマ!
小説でありながら、「リーダー論」や「経営論」を学べるビジネス書としての工夫が随所に散りばめられています。
「会社とは、誰のために、何のためにあるのか?」

ビジネス小説ということで、半沢直樹みたいな感じかな?
と思って読み始めました。

大筋は、嫌な上司に立ち向かう、という流れとなっていますが、
それだけではなく、主人公が創業者の右腕として会社を支えてきた人から経営のイロハを叩き込まれます。

ポイントをおさらいしながら物語が進んでいくので、
主人公と一緒に成長しながら読み進めていくことができました。

【ストーリー】
ドレッシング製造を手がけるフリージアは、アットホームな中堅企業。
しかしカリスマ創業社長が急死すると社内は一変。元銀行員の娘婿が新社長に就任し、
元敏腕経営コンサルタントを右腕に起用。しかし改革断行も虚しく、業績はジリ貧に。
そんな会社の危機に、ある男が立ち上がる。それは前社長と二人三脚で会社を築き上げた
「伝説のナンバー2」、近藤だった。近藤はまず、左遷され落ち込んでいた中堅社員・池田に
目をつける。こうして池田の「リーダー修行」が始まった……。

印象に残った言葉

随所作主 立処皆真
『随所に主となれば、立つところ皆真なり』などと読み下す。
禅の解釈は難解だが、オレは「いつでも主体的であること」と単純化して胸に刻んでいる。

「決して物事を受け身にとらえず、自分で切り開こうと努力していれば、必ず見ている人はいるし、最後はわかってもらえるから。」
本書より

この言葉は、新社長により左遷させられた、社員の信頼が厚い次期社長候補が主人公に対して言った言葉です。

主人公自身も左遷させられていたため、心に響きます。


多くの人を幸せにするには、まず自分を幸せにすること。次に自分の身近な人たちや、自分の愛する人たちを幸せにすること。

経営は、人間を幸せにするためにある。
本書より


主人公の会社は「おいしさで、もっと幸せを」というスローガンを掲げていました。


会社の経営がうまくいかないときは、
お客に対して価値を与えられていないのではないか、という観点ですね。


近江商人の経営哲学にも
三方よし」売り手よし・買い手よし・世間よし

という言葉があります。

アイディアについて
・心に余裕のある時に、リラックスした状態で考える
・ギリギリまで追い込んでひねり出すやり方は、心も体も疲弊する
・どう評価されるかは気にせず、まずは思いつくまま列挙していく
・会議でアイディアを出すときも、まずは楽しい雰囲気作りが大事
・他人のアイディアを面白がる、良いところをほめる
・とにかく思いつきを誘発する
本書より